質問
住宅ローンは何年で組むのがおすすめでしょうか?
マイホームを購入するときに多くの方が住宅ローンを利用します。
一般的なローンと異なり住宅ローンは超長期ローンが特徴です。
その際に、住宅ローンの借入期間を何年にするのか悩みますよね。
実際に、住宅ローンの相談を受ける中でも多い質問でした。
この質問に対する私の回答は「なるべく長めに組みましょう」です。
この記事では、
・住宅ローンは何年まで借りられるか?
・借入期間を長くすべき理由
・借入期間を長くしたときの注意点
を解説しています!
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目次
住宅ローンは何年まで借りられる?
そもそも住宅ローンは何年まで借りられるのでしょうか?
銀行によって借入期間は異なりますが、一般的には
・35年
・79才-現在の年齢
いずれか短い方が最長借入期間になります。
たとえば現在50才の場合は、79才-50才で24年が借入できる期間になります。
現在の年齢が45才未満であれば住宅ローンを35年組むことができます。
住宅金融支援機構では「フラット50」という最長50年間の住宅ローンを提供しています。
また、ソニー銀行は完済時年齢を85才未満としています。
借入期間を長くすべき理由
①月々の返済額が減るので手元資金を残せる
住宅ローンの借入期間が長ければ、月々の返済額は減ります。
例えば、借入金額4000万円(金利0.5% 元利均等返済)の場合、借入期間によって月々返済額はこのようになります。
借入期間 | 月々返済額 |
20年 | 175,173円 |
35年 | 103,834円 |
月々71,339円(年間856,068円)の差が出てきます。
この差額分の自由に使えるお金が手元に残りますので、
・万が一に備え貯金しておく
・住宅ローンを繰上返済する
・住宅ローン金利以上の資産運用をする
などいろいろな選択肢を持つことができます。
②借入期間をあとから長くできない
借入期間35年の住宅ローンを繰上返済して期間を短くすることはできます。
しかし、借入期間20年の住宅ローンの支払いが厳しくても、あとから借入期間を伸ばすことは原則できません。
(それでも支払が厳しくなったら、借入をしている金融機関に相談をしましょう。返済計画の見直しに応じてくれることもあります。)
借入期間は長めに取っておき、家計の状況に応じて繰上返済をしていくのが、返済計画として安心感があると思います。
③住宅ローンは低金利
住宅ローンは他のローンに比べてかなりの低金利です。
金利が高ければ、借金をなるべく早く返した方がいいのは確かです。
しかし、金利が低ければ支払う利息も安いため、最優先で返済を進めていく必要はありません。
住宅ローン以外にも借入がある方は、金利の高いものから優先して返済をしていきましょう。
住宅ローンを利用せずに購入できる方でも、あえて住宅ローンを借りる方もいます。
手元の資金を残しつつ、教育資金に充てたり、老後資金に備えたり、資産運用したりなど、借金を有効に利用するためですね。
借入期間を長くしたときの注意点
①利息が多くなる
借入期間が長くなるほど支払う利息は多くなります。
借入金額4000万円(金利0.5% 元利均等返済)の場合、借入期間によって総利息額はこのようになります。
借入期間 | 総利息額 |
20年 | 2,041,653円 |
35年 | 3,610,342円 |
総利息額の差は1,568,689円です。
ただし、借入期間を長めに設定した場合でも、繰上返済をすることで支払利息は減っていきます。
繰上返済の手数料も基本的にかからないところが多いので、繰上返済を有効に使いましょう。
②保証料(諸費用)が高くなる
住宅ローンを借りるときに、最初にかかる費用(諸費用)があります。
その中の保証料は借入期間によって、金額が変わります。
引用:りそな銀行
借入金額4000万円の場合、借入期間によって保証料はこのようになります。
借入期間 | 保証料 |
20年 | 593,360円 |
35年 | 824,560円 |
保証料の差は231,200円です。
ただし、繰上返済をした場合には期間によって戻し保証料(保証料が返戻される)がありますので、そこも考慮しましょう。
ちなみに、フラット35やネット銀行は保証料がかかりません。
その代わり、事務取扱手数料(目安:借入金額の2.2%)がかかります。
その場合は、繰上返済をしても返戻金はありません。
③定年後の返済計画を考えておく
借入期間を長めに設定すると、定年時に住宅ローンが完済できていないこともありえます。
その場合は、退職金をもとに返済をしていくのか、定年後も返済を続けるのか、定年に向けて完済資金を用意をするのか、事前に考えておく必要があります。
そのためにも、定年時の住宅ローン残債額も把握はしておきましょう。
④借入期間が短いと金利が低くなることも
一部の金融機関では、借入期間が短い方が金利が低くなることもあります。
例えば、住宅金融支援機構には借入期間によって「フラット20」「フラット35」「フラット50」という住宅ローンがあります。
引用:住宅金融支援機構
このように借入期間によって金利が変わる場合もありますので、月々の返済額や今後のライフプラン、資産背景などを踏まえて借入期間は検討しましょう。
まとめ:迷ったら借入期間は長めに
住宅ローンの借入期間について考えてみました。
結論「迷ったら借入期間は長めにしよう」
いくつか理由は紹介しましたが、一番の理由は「借入期間はあとから短くできても、あとから伸ばせないから」です。
住宅ローンは長めに借りておいて、状況によって繰上返済をしていくことがおすすめプランです。
逆に住宅ローンを長めに組まない方がいい人は
・計画的な貯金や返済計画を立てるのが苦手
・住宅ローンを組む目的が住宅ローン控除を利用するため
・余剰資金はあるが資産運用をしない
住宅ローンを組む上で大事な考え方は「無理せず支払い続けられる」ことです。
借入期間を短くすると、その分月々の返済額があがり家計が圧迫されます。
借入期間を長めにすると、定年後も返済をし続ける可能性があります。
いずれも、無理な返済計画になりえます。
住宅ローンを支払いながら、いざという時の備えもできる返済を心がけましょう。
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