
こんな人におすすめ
- ボーナス払いを検討している人
- ボーナス払いのメリット・デメリットを知りたい人
- 住宅ローンの返済が不安な人

結論をお伝えすると、銀行員としてはボーナス払いはおすすめしません。
メリットよりもデメリットの方が多く、住宅ローンの返済難易度が高くなるからです。
この記事ではボーナス払いによるメリット・デメリット、注意点を解説します。
ボーナス払いの利用を検討している方は、リスクもしっかり把握した上で選択しましょう。
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ボーナス払いとは?

住宅ローンの返済には、「毎月払い」と「ボーナス払い」(ボーナス併用払い)があります。
- 毎月払い
- 毎月の返済のみで住宅ローンを支払う方法
- ボーナス払い
- 毎月返済に加えて年2回増額して返済をしていく方法
調査によると、住宅ローン返済中の方のうち37.7%(約4割)がボーナス払いを利用しています。
ボーナス払いを利用するには、住宅ローンの正式審査もしくは契約時に借入額のどのくらいをボーナス払いにするかを決めます。
借入額4000万円のうち、
- 毎月返済分:3000万円
- ボーナス返済分:1000万円
ボーナス払いに充てられる割合については金融機関によって異なりますが、一般的に借入額の40~50%以内が上限になります。
ボーナス払いのメリット・デメリット

- メリット
- 月々の返済額を抑えられる
- デメリット
- 総利息額が増えることがある
メリット:月々の返済額を抑えられる
ボーナス払いを利用すると、月々の返済以外にボーナス月には追加で返済をしていきます。
なので、同じ条件でもボーナス払いを利用することで月々の返済額が抑えられます。
実際にどのくらい返済額が変わるのかをシミュレーションしてみましょう。
- 借入金額:4000 万円
- 返済期間:35 年
- 金利:年率0.5%
- 返済方法:元利均等返済
項目 | 毎月返済のみ | ボーナスあり(1000万円) |
---|---|---|
毎月返済額 | 103,834円 | 77,875円 |
ボーナス時加算額 | ー | 155,899円 |
総返済額 | 43,610,126円 | 43,620,499円 |

このように、ボーナス払いを利用するだけで月々払いの負担はかなり減ります。
デメリット:総利息額が増えることがある
先ほどのシミュレーション結果をみても、ボーナス返済を利用した方が約1万円ほど総返済額が多くなります。
このように微妙な差ですが、ボーナス払いの方が総利息額が増えているのがわかります。
ボーナス払いは、月々の返済負担を下げる代わりに年に2回しか元金が減りません。なので、元金の減りが遅く、その分の利息も増えるということです。

ボーナス払いの注意点

ボーナスありきの返済計画は立てない
住宅ローンの検討時は、現在のボーナス額をふまえてボーナス払いを設定するかと思います。
ただ、住宅ローンは35年と長期で返済をしていくので、その間になにが起こるかわかりません。
調査によると、コロナの影響によるボーナスカットをきっかけに借換などを検討している方も増えたというデータがあります。

30代の約4人に1人がボーナス払いを後悔しているデータもあります
住宅ローンを借りすぎる
購入したい物件だと月々の返済額が多く、月々の返済負担を軽くするためにボーナス払いを利用するケースもあります。
ただ、ボーナス払いがないと成立しない資金計画は危険です。

住宅ローンを借りすぎている可能性が高いです。
ボーナス払いを利用する目的が、もっと借りたい(借入金額を増やしたい)という考えでしたら返済できないリスクを再度検討しましょう。
ボーナス依存家計にならない
ボーナス依存度が高い家計になると、なかなか貯蓄ができず、ボーナスが減ることで住宅ローンが支払えなくなるなど、生活費が赤字に転じる可能性があります。
ボーナス払いで月々の返済負担を下がっても年間返済額は下がりません。
また、ボーナス払いで月々の返済額が減った分、他の支出が増えることも想定されます。
目指すべきは「月の収入でやりくりできる家計」です。

ボーナスありきの家計管理はなるべくしないようにしたいです
まとめ

住宅ローンにおけるボーナス払いについて解説しました。
住宅ローンを利用している方の約4割がボーナス払いを利用していますが、ボーナス払いは利用しないことをおすすめします。
たしかにボーナス払いを利用することで月々の返済額を抑えられますが、それ以上に返済できなくリスクの方が大きくなるからです。
また、ボーナス払いありきでないと成り立たない資金計画の場合は住宅ローンを組みすぎている可能性が高いです。
住宅ローンは長期に渡って返済をしていくローンなので、万が一に備えてゆとりを持つことが大切です。

ボーナスに頼らない返済計画を立てましょう。
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