
こんな人におすすめ
- 住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴はなに?
- 他の住宅ローンと比較してもよくわからない
- どんな人におすすめの住宅ローンなのか知りたい
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資して2006年に設立したネット銀行です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは業界トップクラスの低金利に加えて、年齢問わず「全疾病保障」が無料付帯されたり、40歳未満なら「3大疾病50」も無料付帯と充実した保障で人気があります。
これだけメリットが多いと「なにかデメリットはないのか?」と不安に感じてしまうのも不思議ではありません。

住信SBIネット銀行住宅ローンにもデメリットはあるものの致命的ではないため、多くの人におすすめしやすい住宅ローンです。
住信SBIネット銀行住宅ローンのデメリット
この記事では、住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴やメリット・デメリット、口コミを紹介しています。
この記事の筆者
- 銀行で住宅ローン業務を担当
- 不動産会社で営業を経験
- 宅地建物取引士取得
- 詳細は『プロフィールへ』

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住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴

住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴をまとめました。
住宅ローンを比較するときは4つのポイントを見比べてみましょう。
住宅ローン比較の4つのポイント
- 金利を比べる
- 諸費用を比べる
- 保障を比べる
- その他サービスを比べる
より詳しく住宅ローンの比較ポイントを知りたい人は以下の記事を参考ください。
金利
金利タイプ | 新規借入(2023年10月) | 借り換え(2023年10月) |
---|---|---|
変動金利 | 0.320% | 0.299% |
固定2年 | 0.280% | 0.280% |
固定3年 | 0.340% | 0.340% |
固定5年 | 0.630% | 0.630% |
固定7年 | 1.230% | 1.230% |
固定10年 | 1.280% | 1.280% |
固定15年 | 1.700% | 1.700% |
固定20年 | 1.760% | 1.760% |
固定30年 | 1.780% | 1.780% |
固定35年 | 1.790% | 1.790% |
変動金利か固定金利かどちらがいいか迷われている人は、以下の記事も参考にしてください。
ネット銀行の中では珍しく変動金利は短期プライムレート連動
一般的に変動金利は「短期プライムレート」に連動している銀行がほとんどです。
- 短期プライムレートとは
- 銀行が最優良の企業(業績が良い、財務状況が良いなど)に貸し出す際の最優遇貸出金利(プライムレート)のうち、1年以内の短期貸出の金利を「短期プライムレート」(略して「短プラ」)といいます。(引用:SMBC日興証券)
短期プライムレートは日本銀行の政策金利に影響を受けますが、日本銀行はマイナス金利政策を実施しており、その影響で変動金利は低く抑えられています。
ただ、ネット銀行の変動金利は短期プライムレートに連動しておらず、銀行独自の判断で決定している銀行がほとんどです。
会社独自の基準で設定しているので、「ネット銀行の変動金利は変動しやすい」とも言われています。

ただ、住信SBIネット銀行の変動金利は「短期プライムレート連動」しています
団体信用生命保険

年齢制限 | 40歳未満のかた | 40歳以上のかた |
・死亡・高度障害のとき ・余命6ヶ月以内 | ○ | ○ |
先進医療特約 | ○ | ○ |
重度ガン保険金前払特約 | ○ | ○ |
全疾病保障 | ○ | ○ |
3大疾病50 | ○ | +0.25% |
3大疾病100 | +0.2% | +0.4% |
住信SBIネット銀行の住宅ローンでは、40歳までの借り入れなら「一般団信」「全疾病団信」「3大疾病50」が金利上乗せなしで無料付帯されます。

がんは診断時に、急性心筋梗塞・脳卒中は所定の状態になることで住宅ローン残債が半分になります。また、全疾病団信は病気・ケガによる就業不能状態を保障してくれます。
諸費用
保証料 | 0円 |
事務手数料 | 借入金額に対して2.20%(税込) |

住宅ローンを利用するときにかかる諸費用は一般的な水準です。
その他サービス
- 一部繰上返済手数料 無料
- 定額自動入金サービス 無料

定額自動入金サービスを利用すれば、住宅ローンの支払い忘れも防げます。

住信SBIネット銀行住宅ローンのメリット

住信SBIネット住宅ローンの5つのメリットを紹介していきます。
住信SBIネット銀行住宅ローンのメリット
業界最安水準の変動金利
住信SBIネット銀行の住宅ローンは業界最安水準の金利が魅了のひとつです。

とくに変動金利は業界トップクラスに低く設定されています
銀行名 | 変動金利(2023年10月) | |
メガバンク | 三井住友銀行 | 0.475% |
三菱UFJ銀行 | 0.345% | |
みずほ銀行 | 0.375% | |
ネット銀行 |
住信SBIネット銀行 | 0.320% |
auじぶん銀行 | 0.319% | |
ソニー銀行 |
0.447% | |
paypay銀行 | 0.380% | |
イオン銀行 | 0.430% | |
楽天銀行 | 0.550% | |
SBI新生銀行 | 0.290% |
最長50年ローンまで組める
今までの住宅ローンの借入期間は最長35年が一般的でした。最近はさらに借入期間の長い住宅ローンが登場しています。

住信SBIネット銀行では、最長50年まで住宅ローンを借りられます。
借入期間が長くなるほど毎月の返済額を抑えることができるので、若い世帯を中心に検討する人も多いです。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは完済時年齢80才未満のため、借入時に29才なら50年ローンが組めます。
ただし、50年ローンを利用すると金利が上がるのでしっかりと返済計画を検討しましょう。
- 変動金利(35年以内):年利0.32%~
- 変動金利(35年超):年利0.47%~

住宅ローンを50年借りると、返済額や総額はいくらくらいになるのかシミュレーションをしてみました。
以下の条件で住信SBIネット銀行で35年ローンと50年ローンを借りたときの比較をしてみます。
- 借入金額:3000万円
- 返済方法:元利均等返済
- ボーナス払い:なし
項目 | 35年ローン | 50年ローン |
---|---|---|
金利 | 0.32% | 0.47% |
月々の返済額 | 75,512円 | 56,114円 |
総返済額 | 3171万5349円 (利息分:171万5349円) | 3366万8783円 (利息分:366万8783円) |
上記のとおり、借入年数を伸ばすことによって月々の返済額が減らせます。しかし、同じ借入金額でも総返済額は35年ローンの場合よりも160万円以上多くなります。

35年超の住宅ローンは、しっかりと返済計画(特に定年後の計画)を立てられる人にはおすすめできます。
全疾病保障が年齢問わず無料付帯
住信SBIネット銀行住宅ローンには「全疾病保障」が年齢問わず無料付帯される特徴があります。
全疾病保障とは
病気やケガで働けない状態(就業不能)になったときの保険です。
- 終業不能状態が一定期間を超えると保険金により住宅ローン残債全額が免除になる。
- それまでの期間、住宅ローンの毎月返済額が保険金として支給される。

他の銀行でも似たような保障が付帯されることもありますが、適用条件は他の銀行よりも評価しています
条件①就業不能状態はどこまで含まれるか
- 一般的な条件
- 入院のみ
- 住信SBIネット銀行
- 入院または自宅療養

住信SBIネット銀行だと自宅療養も適用になるので適用条件は緩めです
条件②月次返済保障はいつ時点で適用になるか
- 一般的な条件
- 入院が連続31日以上、以降は30日継続するごと
- 住信SBIネット銀行
- 就業不能状態になりローン返済日が到来したとき

住信SBIネット銀行だと「ローン返済日」で判断をしているので適用条件は緩めです。
40才未満なら3大疾病50も無料付帯
一般的な住宅ローンには、死亡時に住宅ローンが完済される保険(一般団信)が含まれていますが、住信SBIネット銀行の住宅ローンには一般団信に加えて「全疾病保障」「3大疾病50」も無料付帯されます。
ただし、無料付帯されるのは借り入れ時の年齢が40才未満の人なので、年齢制限には注意をしましょう。
3大疾病50の保障内容
- がんと診断されたとき、住宅ローン残高が50%
- 急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態に該当したもしくは所定の手術を受けたとき、住宅ローン残高が50%

住宅ローンを50%ではなく100%保障する「3大疾病100」も40才未満なら金利上乗せ0.2%で選択できます
50才以上でも充実した保障を選べる
住宅ローンの団信には年齢制限があるため、ローン利用時の年齢によっては充実した保障を選べないことも珍しくありません。

一般的な住宅ローン商品の場合、50才以上の人は充実した保障に入れない銀行がほとんどです
ただ、住信SBIネット銀行住宅ローンなら50才以上の人でも充実した保障プランを選択することが可能です。
- 一般的な住宅ローン
- 50才以上:一般団信(死亡時住宅ローン完済)のみ
- 住信SBIネット銀行
- 40才以上:全疾病保障まで無料付帯、3大疾病50(+0.25%)3大疾病100(+0.4%)
注文住宅でも検討しやすい分割融資に対応
注文住宅を検討している人は融資方法についても比較をしておきましょう。
原則、住宅ローンは物件の引き渡し時に一括で融資されますが、注文住宅の場合は土地購入時・着工時・上棟金・残金などの複数回にわけて支払うタイミングがあります。

そこで利用するのが「つなぎ融資」や「分割融資」といった融資方法です。
- つなぎ融資
- 住宅ローンではなく、別のローン(つなぎ融資)を一時的に利用する方法
- 分割融資
- 必要なタイミングで必要な金額を融資してくれる方法
ネット銀行の住宅ローンは「つなぎ融資」に対応していないことや「分割融資」の取り扱いがない銀行もあるので、注文住宅の購入だとネット銀行は利用しにくいです。

住信SBIネット銀行ではつなぎ融資と、「土地購入時」と「建物引き渡し時」の2回にわけて融資できる「土地先行融資」の対応ができます(参考:住信SBIネット銀行)
住信SBIネット銀行住宅ローンのデメリット

住信SBIネット銀行住宅ローンのデメリットを2つ紹介していきます。
住信SBIネット銀行住宅ローンのデメリット
40才以上だと3大疾病保障が無料でつかない
住宅ローンを検討している人の中には「ガン団信」への加入を希望する人も多く、住信SBIネット銀行の場合はガン団信の保障内容に加えて急性心筋梗塞・脳卒中も保障する「3大疾病保障」があります。

ただ、3大疾病50が無料付帯されるのは40才未満の人のみです。
40才以上の人でガン団信を付帯させたいなら他の銀行の住宅ローンも検討してみましょう。
- auじぶん銀行
- がん50%保障団信:年齢制限満50才まで
- PayPay銀行
- がん50%保障団信:年齢制限満51才まで
ただし、後述のメリットで詳細は説明しますが、50才以上で保障を充実させたい人には住信SBIネット銀行の住宅ローンは有力候補になります。
窓口で相談できる店舗は少ない
住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用するには、2つのルートから選ぶことができます。
- WEBと郵送で完結する「WEB申込コース」
- 実店舗で相談しながら手続きできる「対面コース」
ただ、実店舗はあるものの全国をカバーできるほどの店舗数はなく、利用できるエリアは首都圏・関西圏が中心となっています。

確認しておきたいことがあれば、電話やメールでの問い合わせもできるので活用しましょう
- お問い合わせ
- 電話でのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ
住信SBIネット銀行住宅ローンの口コミ・評判

気になる住信SBIネット銀行住宅ローンの口コミや評判をまとめてみました!
住信SBIネット銀行住宅ローンの良い口コミ・評判

ネット銀行なのに対面で相談できた
住信SBIネット銀行はネット銀行としては珍しく、店舗での相談もできる「対面コース」の利用ができます。全国だれでも利用できるほどの店舗数はまだありませんが、近くにあるのか調べてみましょう。
変動金利は短期プライムレートに連動
他のネット銀行だと変動金利は会社独自レートのところがほとんどです。こういった部分の安心感も住宅ローンの決め手になりえます。
銀行口座としても便利
メインバンクとして利用するうえでも、定額自動入金サービスなどの便利なサービスがあるのでおすすめです。
住信SBIネット銀行住宅ローンの悪い口コミ・評判

書類の提出は郵送対応
他のネット銀行だと、本審査もデータをアップロードすることで提出できる銀行もあります。アナログな点がネックになって見送るか悩む人も。
40才以上だと3大疾病100はかなり金利上がる
年齢によって団信の上乗せ金利が変わるので、40才以上の人は他の銀行とも比較することをおすすめします。
中古物件でリフォームもするなら微妙
リフォームも含めてローンを検討しているなら他の銀行の方が条件がいいとのこと。購入する物件などによっても住宅ローンのベストな選択肢は変わります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンがおすすめな人・おすすめできない人

住信SBIネット銀行住宅ローンのメリット・デメリットを踏まえて、おすすめできる人とおすすめできない人をまとめました。
住信SBIネット銀行は、低金利の変動金利かつ無料でも充実した保障が付帯されるので人気があります。
おすすめな人
- 変動金利を希望する人
- 無料で団信を充実させたい人
- 40年ローンや50年ローンを組みたい人
- 50才以上で保障も充実させたい人
- 注文住宅を検討している人
一方、固定金利は他の銀行の方が条件が良い場合もある点や、ローン借入時の年齢によって保障内容が異なるので、以下の人にはあまりおすすめできません。
おすすめできない人
- 固定金利を希望している人
- 40才以上50才未満の人

ローンを組む人の状況や要望によってもおすすめの住宅ローンは変わりますので、しっかりと他の銀行と比較をして住宅ローンは選びましょう。
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住宅ローンの比較を自分でやろうとすると、各銀行のホームページを一つずつ調べたり、いろいろな知識を勉強する必要もあるため、時間もかかるしわかりにくいのでおすすめしません。

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住信SBIネット銀行住宅ローンの審査は厳しい?

審査基準は公開されていないものの、住信SBIネット銀行住宅ローンの審査はそこまで厳しくないという評価です。
もちろんメガバンクや地方銀行の方が審査には通りやすく、そこと比較すると厳しい傾向はあります。

実際に住信SBIネット銀行の住宅ローンで審査をした人の口コミを調べたので、参考にしてみてくださいね
住信SBIネット銀行住宅ローンの申し込みの流れ
住信SBIネット銀行で住宅ローンを申し込みときの流れを紹介します。

事前審査をするときは、源泉徴収票や購入物件がきまっていれば物件資料を用意するとスムーズに手続きできます
よくある質問

まとめ

住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴、メリット・デメリットについて解説をしました。
おすすめな人
- 変動金利を希望する人
- 無料で団信を充実させたい人
- 40年ローンや50年ローンを組みたい人
- 50才以上で保障も充実させたい人
- 注文住宅を検討している人
低金利な変動金利で保障も充実しているので、住宅ローンの審査に通るならかなりおすすめの住宅ローンです。
ただ、以下に当てはまるなら住信SBIネット銀行の住宅ローンはあまりおすすめできませんので、他の銀行も含めて比較検討しましょう。
おすすめできない人
- 固定金利を希望している人
- 40才以上50才未満の人
住宅ローンを比較検討するのに、銀行のホームページを一つずつ調べるのは、時間もかかるし、わかりにくいのでおすすめしません。

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